取扱商材

＜主なウレタン種類＞

①汎用（はんよう）タイプ

軟質ウレタンフォームの特長をオールラウンドに持つ汎用品で、家具・インテリア・寝具・その他産業資材用途に用いられています。他のタイプのウレタン商品ではシート状の物が一般的ですが、ロール状の商品が多く出回っているのも特長の一つです。

②チップウレタン

「チップウレタン」は、各工程で発生するウレタンフォームの端材を粉砕し、接着剤をブレンドして型に入れ、蒸気で押し固め圧縮成形（熱圧縮）したリサイクルウレタンです。硬さ表記は＃5000・＃6000・＃7000・＃10000とあり、数値が大きくなる程硬くなります。メーカーによって粗粉砕・微粉砕や、#6500の規格もあります。椅子では＃6000・＃7000あたりをよく使用されています。他の商品に比べリサイクル品の為、硬さの割に安価で、他のウレタンにはない硬さや感触を発揮する事が可能です。
デメリットとしては複合品の為、硬さのばらつきが出やすく、単体で使うと凹凸を感じやすいので、加工品として使用される事が多いです。椅子の座背芯材・緩衝材・寝具等かなり幅広く使用されています。

③半硬質タイプ※

弾性を有した半硬質ポリウレタンフォームです。

③高硬度タイプ（高反発ウレタン）※

弾性を損なわず高硬度にしたタイプです。主に家具・インテリアに用いられます。昨今では高反発ウレタンと呼ばれる場合もあります。反発性が強い為、椅子の表皮や寝具のマットレスの補助的な役割として使用する事も可能です（１部の商品カット可能）

④ソフトタイプ

羽毛の様なソフトな感触を持つタイプで、ドレープ性に優れ、主に寝具や、高級家具等に用いられています。フェザークッションの芯材として使われる場合もあります

⑤ラバーライク

感触が柔らかいフォームラバー調の風合いを持っており、クッション用途の要求に対応する製品です。引張強度、伸び等機械的強度も強く、残留歪も小さく耐久性に優れています。

⑥低反発※

圧縮後の回復が遅いタイプで、衝撃吸収用途や、寝具、チャイルドシート等に使用されています。デメリットとしては、低反発感が強く出ている商品ほど温度の影響を受けやすく、寒くなると硬くなり暑くなると柔らかくなり易いため、熱がこもりやすい商品になります。

⑦難燃性※

火災問題に対する色々な法規制に対応できる様々な製品があります。石油製品のポリウレタンですが、この商品は自己消火性が強く（燃えないという事ではありません）自動車・鉄道車両・航空機・弱電・工業部材・防炎寝具等に広く用いられています。
試験名：FMVSS－302・UL94・車材燃試・日本防炎協会・FAR 25-853(b)
注：各試験にクリアしていても互換性は無く各々試験方法が異なる為、ご希望商品が条件を満たしているかは直接お問い合わせ下さい。

⑧無膜ウレタン（ムマック）

ウレタンフォームの気泡のフィルム状膜を取り除き、空気・水を通りやすくした製品です。(注：水が残らない訳ではありません）通気性・通水性がよく、ムレにくく、水洗いにも適応しています。フィルター・寝具・介護用品・スポンジなどに使われています。
弊社では、上記の商品の複合加工(貼り付け・カット）も1枚から受注可能です（※以外の商品対象。※印も受注は可能ですが、少量は不可のため、詳しくは弊社にご相談下さい）

⑨ウレタンロール・ラミネートウレタン

汎用タイプ（密度は＃16・＃18・＃20・＃24）のみになりますが、3㎜・5㎜・10㎜・15㎜・20㎜・30㎜厚が存在します。定尺品（1200ｘ2000または1000ｘ2000が一般的で、材質によってサイズは違います。）より安価でロール状になっている為、置く場所が小さくてすむ利点があります

• 規格：#261(#16)・＃281（＃18）・＃301（＃20）
• 巾：1200巾
• 巻き数：厚みによって違います。詳しくは、問い合わせフォームにご連絡下さい。

ラミネネートウレタンロールは、上記の商品に縫いやすい様、片側（裏基布）にトリコットハーフ（伸び縮みするストッキングのような素材）または、金巾が付いています。自動車関連等でよく使用されています。（規格3㎜・5㎜・10㎜）１巻単位で手配可能です。材質密度＃22 のみ。

⑩ウレタンの加工の仕方の種類

• 厚みについて：通常５㎜単位でのカット。一部の商品は在庫していますが、基本は加工所に手配します。材質によってサイズは異なりますが、500㎜位の1200ｘ2000位（厚み以外のブロックの状態の大きさを定尺と言います）のブロックからご指定の厚みにスライスして作ります。その為手配から納入まで材質によっては、約１週間~２週間程度掛ります。
• 寸法カット：上記の厚みを指定寸法で手配可能ですが、特殊なウレタンの場合は定尺でも小さなカット品でも同額の金額がかかる場合があります（同額ではない場合でも指定寸法カットは加工代がかかります）
• モールド加工：手加工では難しい自動車・歯科用ユニット・パチンコ椅子の変型品は、金型を作り、それにウレタンの素となるウレタン液を流し込み発泡して作りあげています。金型に合わせて発泡・成型する為、他のウレタン加工品と比較して複雑なデザインの製品でも再現性が高く設計通りのクッション性を実現出来ます。
  レザーや布地・鉄フレームなど様々な部材との一体成型が可能です。メリットとして、ライン生産の為、大量に均一な商品が製作可能です。デメリットとしては、型代が高価な為に年間何千~何万という数でない限り金額的に採用される事が難しいです。既製品の事務椅子・ソファ等のクッション材・芯材として利用されたり、自動車関係の衝撃吸収材やハンドル、電車のベンチシート、耐久性・安全性が求められる箇所など日常生活の様々な場面に利用されています。
• ２次元加工：モールド加工の様な変型ではなく、横断面のみ丸や型に合わせて特殊な機械を用いてフォームに対し水平、または垂直に刃を駆動させ任意の形状に裁断する加工。例えば100㎜丸ｘ1000㎜はこちらの加工で製作が可能です（少量での製作可能）

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